MetALD/ALDは、新たな分類により、前者は代謝障害と一定量未満の飲酒の双方が、後者は一定量以上の飲酒が、肝疾患の発症・進展に関与する病態として定義された。MetALD/ALDは、肝硬変や肝癌の原因のみならず,他臓器癌、心血管病変,慢性腎臓病,サルコペニアなど多彩な合併症と関連する全身疾患として、その重要性が益々広く認識されつつある。しかし実臨床においては、その鑑別、重症度評価、治療介入のタイミングに苦慮する場面が少なくない。とくに、飲酒量の正確かつ客観的な把握、肥満・糖尿病・脂質異常症などの代謝因子の評価、さらに他の肝疾患の除外を含めた診断の整理と精度の向上は重要な課題と考えられる。また、生活習慣の改善、すなわち断酒あるいは節酒の支援、栄養療法、運動療法に加え、薬物療法をどのように組み合わせ、個々の症例に応じた介入につなげるかについても検討すべき点は多い。本ワークショップでは、実地診療に根ざした診断、リスク評価、治療、マネジメントに加え、多職種による介入や支持療法の実際を共有し、MetALD/ALD診療の最適化に向けた幅広い議論を行いたいと考えている。活発な討論を通じて、日常診療に還元可能な知見が示されることを期待する。