近年の小児医療の進歩により、慢性疾患を有する小児の多くが成人期まで達するようになった。小児慢性特定疾患の95%以上が成人に達すると推定されている。慢性疾患を有する小児の生命予後は著しく改善したが、患児の多くは小児期に完治することは少なく、遺残症、合併症、加齢に伴う成人病、などに対する医療が継続的に必要である。日本循環器学会では、いち早く成人移行支援に取り組み、1998年には成人先天性心疾患学会が発足し、2025年には日本肝臓学会も連携してFALDの診療の手引きを作成した。一方で、小児期発症の肝・胆道疾患は、希少疾患がほとんどで網羅する疾患は多く、患者数が少ないことが特徴である。成人移行支援を充実するには、医師、看護師、薬剤師、CLS(child life specialist)、保育士、栄養士、ケースワーカー、心理士、事務系など患者を中心としてチームをつくること、各分野のガイドラインを知ること、研究会や家族の会などを通じて地域の適切なカウンターパートナーを見つけることが重要である。本ワークショップでは、以上のような観点から、幅広い分野からの演題を募集し、成人診療科への移行を見据えた長期予後の改善を検討したい。