第46回日本肝臓学会東部会
メインテーマ:「みんなで語ろう肝臓学」
B型肝炎では核酸アナログ治療により病勢制御は可能となってきた一方で,functional cureの達成,発がんリスクの残存,いわゆるグレーゾーンと呼ばれる患者群を含む治療対象の最適化,再活性化対策など,なお多くの課題が残されていると考えている.さらに,新規機序の薬剤開発とその臨床応用が期待されている.C型肝炎ではDAAにより高率なウイルス排除が可能となったが,治療不成功例への再治療,SVR後の肝発がん対策や長期予後の改善について,引き続き検討したい.さらに,A型・E型肝炎においても,感染予防,重症化阻止,地域差や高齢化を踏まえた対策に加え,新規治療薬やワクチン開発が重要であると考えている.また,D型肝炎についても,本邦における罹患率や治療介入を要する症例の実態は今後の検討課題であると考えている.本シンポジウムでは,肝炎ウイルス治療を取り巻く現在の課題と対策を整理し,今後の研究と診療の方向性を議論したいと考えている.