近年,肝疾患診療は,ウイルス性肝炎の制御を契機に大きく変貌し,脂肪性肝疾患やアルコール関連肝疾患を含む多様な病態に対応する新たな時代を迎えている.肝疾患の診療は,慢性経過・合併症多発・治療選択の多様化という特徴を持ち,看護師・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師・放射線技師・リハビリテーションスタッフ・ソーシャルワーカー・緩和ケアチームなど,それぞれの専門職が明確な役割を担う多職種チームによる包括的マネジメントが本質となると考えている.加えて,肝炎医療コーディネーター,各都道府県,医療機関,患者会と手を携えた活動が,これからの肝疾患診療を大きく前進させる原動力になると考えている.本会のテーマ「みんなで語ろう肝臓学」には,専門医のみならず多職種・地域・患者を含めたすべての関係者が立場を超えて語り合うことで,新たな診療の地平が拓けるとのメッセージが込められている.本セッションでは,日々の現場で工夫されている取り組み,多職種連携の成功例,行政・患者会を含めた地域連携,患者支援の新たな挑戦など,自信作・意欲作を広くご発表いただきたい.皆様の熱意ある演題エントリーをお待ちするとともに,活発な討論を通じて,肝疾患診療体制のさらなる発展につながる実りある場となることを期待する.